March 08.2013
血となれ肉となれ

 あれ?もう3月も1週間が終わろうとしている!?

2013年の元旦から始まった

『ボストン美術館  日本美術の至宝』@九州国立博物館

なんと、3/17までと来たもんだ!いつでも行けると思ってたら大間違い。

今日行かないと、きっともう行けない・・・

色んな「~しなければ」を振り払って、行っちゃうのです。

たまに「~しなければ」が頭をよぎると、「勉強勉強、血となれ肉となれ」と

呪文を唱え、梅咲き誇る太宰府に繰り出しました。

 

何とも。。

廃仏毀釈という歴史を考えさせられ、作品の圧倒的な緊張感に息を呑む。

大きかろうが小さかろうが、この緊張感を感じる作品はずっと観ていられる。

緊張感・・・これは大事なキーワード。今後の自分に於いても。

 

息を呑みすぎて、見終わった後は小腹が減るもの。

帰りに梅が枝餅をパクつきながらてくてく。

130308_dazaifu_1.jpg

 写真手前の、もんやりした白い物体は餡子が飛び出た"梅が枝餅"。

てくてく。

本日の私的メインイベントは(と言うか私しかいない)

太宰府天満宮より1.5kmほど歩いたところにある「観世音寺」へ詣でること。

てくてくてくてく。(血となれ肉となれ・・・)

1.5kmの道中、何度か呪文を唱えながら到着。

130308_dazaifu_2.jpg

何とも。。

木々が光が風が一気に出迎えてくれるのです。

ゆっくり通り抜けると

130308_dazaifu_5.jpg

本堂。

静かな心で手を合わせる。

境内を一周し、観世音寺宝蔵の前に立ってみる。

むむむーーー、拝観料500円かぁ・・なんてセコいことを思うも

声を大にして、血となれ肉となれ。

2階の展示室へ行くと、今日イチの「何とも!!」

素晴らしすぎる仏像さまがずらりと並ばれており、ひとつひとつの

緊張感がとてつもない。

こんなに大きな、立派な仏像さまがいらっしゃるなんて思ってなかっただけに

(ごめんなさい)感動もひとしおだったのです。

平安時代にもこの前で人々が手を合わせ、平成の世でも同じように

祈りと願いがここにある。時空を彷徨います。

 

今、自分の中にある「~しなければ」の質が変わったように感じた

今日の太宰府散歩。

 

立派な血と肉になったことだと信じています。

 

 

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PROFILE
長浦ちえ

水引と紙、伝統と現代、ヒトとヒト。
そんなモノやコトを結びつける視点でモノ作りをしている
TIERの制作のことや日々のこと。