January 16.2016
新春のお慶びを申し上げます。
2016年も何卒よろしくお願いいたします。

TIER、年初め。
大変光栄なことに!!
水引の郷、長野県飯田市にお邪魔いたしました。
飯田水引の歴史は古く、今なお全国シェア7割とも言われるほど
大変盛んな産地です。

かつて飯田市の下伊那地区では、手前を天竜川が流れ、その段丘の斜面には
楮が植えられており紙産業が盛んでした。
江戸時代の17世紀、飯田で「元結」が作られ始め、桜井文七の登場で「文七元結」
として全国に飯田の元結が栄えました。
現在もお相撲さんが髪を結う元結は飯田産なのです!
その後、明治の断髪令で元結の需要は激減し、それに代わるように水引が盛んに
なっていきます。
現在は、機械製の水引が製造や価格の面で主流ではありますが、かつては手扱きで
水引を作っていました。

その手扱きの水引製造を今回初めて拝見いたしました!!!
野々村水引店さんは、生水引(加工する前の紐状のもの)を手扱き製と機械製の
どちらも製造されています。

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手扱き水引を製造する「はざ場」。

しごいては乾かし、4往復も繰り返して白の部分が出来ます。
その後、赤や金、黒などを塗っていく作業です。
機械製に比べ一本が少し太く存在感があります。白と深みのある赤との
境界線がやさしく、人の手で作られた温かみを帯びていて、こんなにも
手間暇かけられた水引は本当に贅沢なものです。

その後、機械製の工場も見学させていただき、知っていたようで知らなかったことが沢山!
「えー!こんなところまで作られていたのですかー@@」など驚きの連続でした。
水引が今までとはまた違う顔に見えてきました(^^)
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飛鳥時代に起源を持つ水引。様々な時代を経て今に至る水引。
そんな長い歴史を持つ水引自体は無くならない、などと思っていた私に
野々村さんが「無くなるかもよ!」と。
はっっ!そうですよね、作って下さる方がいてのこの水引。
そこに需要が無くなったら職人の方も居なくなる、技術を継承して下さる方が
居ないことには長くは続いていきません。
自分の立ち位置から水引に貢献出来ることを改めて見直し行動していくことを
考えさせられました。

飯田では結納品やご祝儀袋など水引細工・加工をされる水引店も多く、
今回、老舗である大橋丹治さんへ伺いました。
職人さん(もうこの方はデザイナーでもいらっしゃる!)とも、水引あるあるなどを
お話しさせていただき、皆さまにも色々とリアルで興味深いことを教えていただきました。
そんな中、ジョージ君がお店に!なんと、夏休みの自由研究で水引を課題にしたとのこと、
しかも、『手軽につくれる水引アレンジBOOK』の干支を作ってくれたとのこと!で。。
何という偶然!!
その自由研究と一緒に記念撮影。なんと、、クレジットまで入れてくれているんですよ(泣)
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ジョージ君、本当にありがとうございました!!

今回、飯田水引協同組合の方々、コーディネーターさんには大変お世話になり
心より御礼申し上げます。
そして、今回大変驚いたことに、多くの方が『水引アレンジBOOK』をご存知
下さっていて温かいお言葉をいただき感激いたしました。。

私もいち職人として精進してまいります!

水引に携わる人間として最高の年初めとなりました。
2016年もどうぞよろしくお願いいたします。


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