March 27.2017
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こんなに沢山たーーくさんある手芸本の中でランクインさせて
いただき光栄至極です!!

11年前。
某インテリアショップのオリジナルご祝儀袋をデザインさせて
いただいた時、製造をお願いした水引業者さんからこれまでの
業界ではあり得なかったデザインに驚かれました。
と言いますか、、
どちらかと言うと呆れられていたという方が正しいです(笑)
それまでは、「盛る」デザインが当たり前だった中、私のデザインは
極限まで「引きまくった」デザインだったからです。

7年前。
株式会社マークスさんとご祝儀袋を開発させていただいた時も、
市場には盛るデザインが主流だった中、大胆な紙の取り合わせと
シンプルながら主張が強いデザインを提案しました。
恐らく内部的にも「コレ売れるの?売り場に入るの?」と声は
あったと思います。
挑戦しかない中、担当者と一緒に信じてデザインしました。

4年前。
「類書が無いんです。。。これだけ本がある中。。」と編集者さん。
「類書が無いので企画が通るかわかりませんが、世の中に
無いからこそ作るべきです!!」と彼女の熱意で出版できた
1冊目の水引アレンジBOOK 。
とは言え、いつも周囲には「水引って何?」と訊かれ、
「ええと、結婚式の時にお金包むご祝儀袋ってあるやん?
それに紐みたいなの掛かってるやん?」
と、説明しなければならなかった。

そして、3冊目の水引アレンジBOOKを出版した今。
私が仕事で水引をしていると言うと、
「水引!!今、流行ってますよね!!!」
と言われるまでになりました。
水引の歴史を見ても、流行り!??と私自身はちょっと不思議な
気持ちではあるのですが、認知度が高まっていることは確かに
感じることです。

今の時代にマッチしてきたこともあるだろうし、これだけ興味を
持たれ、実際に水引を始める方が増えてきたことに驚きと
喜びであります。

これまでの道のり。
水引を世の中に出す時にはいつも、熱意の塊のような
女性のご担当者が必ずいらした!!!
ご自身の企画に自信も持ち、そして私のデザインを信じて下さった。
皆、小柄ながらとてもとてもパワーに満ち溢れていました。
私はそのパワーに乗っからせていただいた。

これまで出逢った方々、
今、水引に興味を持って下さっている方々を想うにつけ
このランクインは本当に奇跡のように思えます。

そして、
これからの道のり。

熱意をもって、信じて進んでいこうと思います。


今ある現実。
皆さまのお陰だと心より感謝申し上げます。





March 19.2017
今年で90周年を迎えられる、スーパーマーケット成城石井さんの
記念水引ロゴを制作させていただきました。
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企画・デザインのご担当者さまと打ち合わせをしながら、
「メロン」というキーワードが。
お聴きすると、1927年、世田谷区成城で果物や缶詰などを
扱う小さな食料品店として創業された成城石井さん。
そのシンボルとして「メロン」がロゴになっているとのことでした。

ならば!

「そのスタートとなるメロンを水引で作りたいですね!」

その歴史を知り、ストーリーを知り、その頃の店員さんや
お客様の気持ちを想像してみる。
その頃のメロンって今よりもずっとずっと憧れの存在だったんだろうなぁ~
なんて。

激動の時代を経験し、お客様とともに日々を積み重ねて
90周年という今に至ることに、
ワクワクしてみたり、じーーーーんとしてみたり。

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色々なやり取りを重ねて一緒に作らせていただいたということが嬉しく、
90周年という大切な節目に関わらせていただき心から感謝申し上げます。

90周年のロゴは、紙袋やビニールバッグにもなっています。
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(成城石井1号店にて!)

老若男女問わず、たくさんのお客様へのツールとなったことが本当に嬉しいです。

100周年もお手伝いさせてください!!

今年一年間は、アニバーサリーイヤーで様々なお楽しみがあるようです!
皆さまも成城石井さんに足を運ばれてみて下さいね^^



March 03.2017

3月になりました。

「またね」「はじめまして」「おめでとう」という声が

あちらこちらで聞こえてくる季節、そんな時に必要なものが

「ご祝儀袋」ではないでしょうか。

 

有難いことに、「TIERのご祝儀袋はどこで販売していますか?」

とのお問い合わせを、これまで沢山いただいていました。

しかし何かピタっとこなくて作っていなかったのですが

「これだ!」という素材、職人さんに出逢うことができて、

昨年末にようやく形になりました。

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『紙漉き職人・水引職人とつくるご祝儀袋』

目指すところは「上質のマイスタンダード」。

 

20代、30代前半に比べて結婚式への出席は減少しているものの、

やはり時折必要な祝儀袋。

年齢を重ねるにつれて、かわいいものでは釣り合わない、

いわゆる「普通」では物足りない、必要な時に迷いたくない、

ご祝儀袋を使うならばコレだと決めたい。

自分自身がそう思うように、もしかしたら同じように

感じている人は多いのかもしれないということが

「紙漉き職人・水引職人とつくるご祝儀袋」の始まりでした。

 

これまでメーカーへのご祝儀袋デザイン提供の経験なども通し、

実際に市販のものを購入して気になる点もありました。

 

例えば、包み紙を開くと入っているグレーの厚紙。

もしかしたらこの存在にお気付きでない方もいらっしゃるかも

しれませんね。

友人に「あの厚紙は入れたままで良いの!?」と訊かれ愕然。

でも確かに、厚紙を抜くと包み紙の張りが弱くなり頼りなさ気に

なってしまう。コスト面などの問題で各社さまの工夫は分かるけれど、

だけどやっぱり少しがっかり感もある。

「〇〇和紙使用」と謳われている商品を開けてみると、包み紙は立派でも、

大量生産の短冊と中袋用の封筒、ちょっとちぐはぐ!?

ならば!自分で作るのであれば理想に近づけたい!

本物の素材を使いたい!という気持ちでした。

 

 

TIERが考える、スタンダードで毎回使いたいご祝儀袋。

それは、作り手のこだわりが垣間見える、ずっと着ていたい

上質の生地で作られた洋服を選ぶ感覚です。

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和紙は楮繊維のみでつくられた手漉き和紙。

このご祝儀用のために厚さを吟味し漉いていただいています。

本来は楮繊維のみの和紙は印刷機を通すことが難しい中、

職人さんの立ち合い調整のもと何とか短冊も形になりました。

もちろん中袋も手漉き和紙での折型のものとなっています。

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水引は、宮内庁御用達の水引職人の手によるもの。

宮内庁のみで使用される特別な水引と同じ手法で、

TIER用オリジナルとして何度も試作を重ねていただき

時間をかけて作っていただきました。

ふっくらとした風合いは一味違います。

 

職人の皆さまにはこのご祝儀袋への想いに共感いただき、

和紙も水引も特別にあつらえていただきました。

紙を折る時、水引を結ぶ時、素材から放たれるオーラが本当に凄く、

職人さんが丁寧に大切に仕上げて下さったことを否が応でも感じます。

それらの素材を合わせ、贈る目的に応じた結びにてTIERがひとつひとつ

形にしてお届けします。

 

紙漉き職人、水引職人、水引デザイナー兼職人。

3名の職人が作り出すご祝儀袋。

是非一度お手に取ってみてください。

あなたの「マイスタンダード」となれましたら幸いです。

 

<お取扱い店>

CIBONE

〒107-0062 東京都港区南青山2-27-25 オリックス南青山ビル 2F

2F 2-27-25 MINAMIAOYAMA MINATO-KU TOKYO 107-0062

OPEN  11:00-21:00

TEL    03-3475-8017 



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