熊本地震発生から2ヶ月が経ちました。
私、西日本新聞さんのWebサイト「ファンファン福岡」でコラムを
書かせていただいているのですが・・・
前回から2ヶ月半経ってようやく更新できました。
というもの、熊本地震のことを書かずして前に進めない気持ちでは
あるけれど、簡単に地震のことや安易に頑張れだなんて
書けませんでした。
震災後すぐは救援物資を福岡市の小学校に持ち込んだり、もっと小さな
コミュニティの呼び掛けなどにも物資を運んだりもしました。
少しずつ時間が経ち、実際に現地へ赴く友人、自分たちで復興支援の
マルシェを企画したりと行動に移している周りの方々を見ながら
何も出来ていない自分が腹立たしく、情けなく時間ばかりが
過ぎて行きました。
そして震災よりちょうど2か月経った6月14日。
震災前からお仕事をご一緒させていただいていた熊本のお客さまと
お電話で色々とお話ししました。
震災直後のこと、避難所のこと、現在の暮らし、仮設住宅のこと・・・。
そして、今回被災して初めて考えたということ、
これまでのお仕事の内容のままではいられなくなったこともお聴きしながら、
「ようやく私にも出来ることがあるかもしれません!」と。
それまでも一緒にブレストしながら
「きっとこういうこと?」
「もっとこんな雰囲気では?」
「ネーミングは?」
などと、イメージを共有しながら膨らませたりアイディアを出したり、
そんなお仕事をさせていただいていました。
まだ形になっていない何かを一緒に探すこと。
そして、今回の地震で大きな被害を受けた大分県にも
お仕事をさせていただいているお客さまがいらっしゃいます。
私のお手伝いできることは小さなことですが、そこから繋がっていく
沢山のお客さまを想って丁寧に形として仕上げていくことが、
今できる一番の支援かもしれないとようやく思えた6月14日となりました。
お客さまの気持ちや未来を共有して、少し先を一緒に見つめながら
自分にできることを提供していけたらと思います。
皆さまの願いと、達磨の持つ粘り強さとあきらめないことの大切さをくまモン達磨に託して。
想いが叶っていきますように。
水引と紙、伝統と現代、ヒトとヒト。
そんなモノやコトを結びつける視点でモノ作りをしている
TIERの制作のことや日々のこと。