February 01.2023
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丁寧に丁寧に進めてきた、TIERのご祝儀袋リニューアル。

ようやく皆さまにお披露目できる日がきました。

 

TIERの考えるスタンダードは、毎回使いたいシンプルで本当に良いモノ。

 

和紙に包んで「相手に贈る」ことの本来の意味を考え、

今の時代に合わせた「贈る」を大切に心がけました。

 

まずは祝儀袋の大部分の紙、和紙について考えました。

和紙って聞くとなんだかよくわからないけど高級な紙に感じませんか?

拙著『日本水引』でも触れましたが和紙には、実は定義がない・・・

和紙と言ってしまえば和紙となってしまう現状・・

 

私も驚きましたが、例えば、木材のパルプや、葉の繊維であるマニラ麻などを

機械で漉いて和紙に似せた洋紙でも和紙だと言えてしまうのが実情で、

現在私たちが目にする和紙と言われる約95%以上は、そのような紙のようです。

このことを私が良いも悪いも言うつもりはありませんが、

「えっ、知らなかった。

お世話になったからちゃんとした良いモノで贈りたいと思っていたのに」

となる前に、まずは知ることできちんと分かって選ぶことが大切だと思うのです。

 

私が思う本来の和紙は楮、三椏、雁皮などの靭皮繊維を原料に用いて

手漉きでつくる日本古来の紙です。このような貴重な和紙は、

高価で数パーセントしか出回っていないので当然私たちは目にする機会が

ほとんどありませんでした。

 

そこで、私は今回リニューアルするにあたり、国内で大切に栽培され育てられた

希少な国産楮のみ、手漉きでいちまい一枚すべて特別にあつらえていただく

ことにこだわりました。

 

今の時代、昔のような良い素材の入手はなかなか難しい・・・

手間を惜しまずに作られている「これこそ和紙」を多くの方に知っていただきたい、

みなさんに使っていただきたい思いの丈を和紙職人の谷野裕子さんにお伝えし、

ご理解とご協力をいただけたからこそ今回実現することができました。

 

細かい部分を何度もやり取りを重ねながら、

豊かな繊維質であることを目と手で確認できる谷野さんの和紙は優しく、

古来と現代の日本を行き来するような気持ちになります。

たおやかな雰囲気の中にも凛とした品格がある短冊の文字は

書道家 中村ふくさんにお願いし、納得のいくまで微調整を何度も重ねてきた

自信作です。

 

そして熨斗(のし)。

昨今デザイン重視で本来の意味が抜け落ちているように感じることから、

再認識するためにも愚直に取り組み「鮑熨斗」と「麻熨斗」2種類の熨斗をつくりました。

 

元来、神様に捧げる贈り物として貴重品であった鮑がやがて贈り物の主役となり熨斗となります。

古代より「御食国(みけつくに)」として山海の食べものを朝廷に献じてきた淡路島。

淡路島産の本物の鮑(あわび)を今回の為に漁師さんに採っていただき伸した貴重な熨斗鮑です。

もう一種は、古代より神様への捧げものとして神聖なものとされ、古来よりケガレを払うものとして

重宝された麻を熨斗にしました。

 

贈る目的に応じた結びにて、赤白の水引でTIERがひとつひとつ想いを込めて形にします。

本来の意味を大切に見直し、形にしたご祝儀袋です。

大切な方へ、相手を想い丁寧にお渡ししたいときにぜひお使いください。

 

モノ作りをするにあたって、要素を切り取って単に取り付けるのはとても簡単なことです。

真逆に時間をかけて、ひとつずつの価値を大切に高めながら作ったこのご祝儀袋。

自信を持ってお届けいたします。

 

最後に、本来であればもっと高い価格になる商品ですが、

みなさまのご協力をいただき無事にできました。

本当にありがとうございました。

 

 

只今、TIERのオンラインショップ(TIER (stores.jp)にてご予約受付中です。

221日(火)より順次発送いたします。


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和紙職人/谷野裕子

国の重要文化財、ユネスコ無形文化遺産に登録されている

「細川紙」の技術保持者、伝統工芸士。

和紙作りの指導や講演、他産地や海外でも技術指導を行う。

 

書道家/中村ふく

アートとしての書道の魅力と可能性を幅広い層へ伝えるべく、

プロダクトなどの題字を多く手がけ、書道アーティストとして活動している。

 

水引職人/長浦ちえ

水引デザイナー、水引文化研究家。伝統を踏まえ現代の解釈を交えながら

水引を現代の生活に落とし込んだプロダクトをデザインしている。

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December 10.2022
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DEAN&DELUCAさんのWebサイトにて、新年を迎えるにあたり
お飾りを通してのインタビューが掲載されました。

DEAN&DELUCAのバイヤーさんが熱意を持ってお声がけ下さり、
今年の早い時期から福岡や東京で何度も打ち合わせやお話を
重ねてきました。

とても丁寧にインタビュー記事にしていただき、DEAN&DELUCAさんの
お客さまに商品だけでなく、水引やお飾りの本質を考えて形にする
背景や、未来に繋げていく想いをお伝えする機会をいただき、
改めて伝えることの大切さ、繋がることの嬉しさを感じました。

このような機会をいただきありがとうございました。


January 14.2020
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明けましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。

そして、少々お時間が経ってのブログでのご報告となり恐縮です。。

昨年の秋、
「スタンド花輪シリーズ」が2019年度グッドデザイン賞を受賞いたしました!
‟これからの贈り方"をデザインし、評価いただきました。

これまで長く水引に携わってきて、ご祝儀袋を企画開発デザインする機会も
多くありました。
時代とともに婚礼やお祝いのスタイルも多様化し、コミュニケーションツールも
変化してきた今、
必要とされていることって何だろう、
どんな贈り方が共感されるだろう、
考えた結果、これまでの祝儀袋開発の概念を覆すコンセプトになりました。

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幾度となく作っては壊しの繰り返しでブラッシュアップを重ね、
アイディアを持ってから足かけ3年ほどでようやく商品化となりました。

印刷会社の皆さまには、イレギュラーなことも多かった中、
製造面でのアイディアをいただくなど、多大なるご協力をいただき
本当に感謝しかありません。
みんなで掴んだグッドデザイン賞、本当に嬉しいです。

皆さまのハレの日に、そして個人的なことも盛大に!
スタンド花輪を飾ってお祝いしてください!


にてお取扱い中です。
TIERオンラインショップからもご購入いただけます。

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November 12.2018
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あっという間に11月も半ば・・・
ブログ更新、ご無沙汰しておりました。

そろそろ年末の支度を始める頃ではないでしょうか。
皆さまの年迎えのお手伝いができましたら幸いです。
店舗さまごとによって、展開時期やお取扱い商品も異なりますので
お問合せ下さいませ。

TIERお飾りお取扱い店のご案内>

【北海道】

・Smith札幌ステラプレイスhttp://www.delfonics.com/shop/ *12月~

 

【東北】

・Smith仙台パルコ (http://www.delfonics.com/shop/) *12月~

 

【関東】

▼東京

SOUVENIR FROM TOKYO https://www.souvenirfromtokyo.jp/

・プランツ・プランツ 丸の内店 https://p2-pet.com/plants/

・日本橋髙島屋7階 https://www.takashimaya.co.jp/nihombashi/index.html

・玉川髙島屋5階 https://www.tamagawa-sc.com/

CIBONE Aoyama http://www.cibone.com/*12月~

CIBONE CASE http://www.cibone.com/*12月~

LOFT渋谷 https://www.loft.co.jp

spiral青山 http://www.spiral.co.jp/

JOURNAL STANDARD SQUARE http://journal-standard-square.jp/ *12月~

journal standard Furniture 日本橋店 http://js-furniture.jp/ *12月~

DELFONICS丸の内 http://www.delfonics.com/shop/

Smith http://www.delfonics.com/shop/ *12月~

ルミネ北千住/東京スカイツリータウン・ソラマチ/パルコヤ上野/

東京ミッドタウン日比谷/池袋パルコ/新宿/渋谷ヒカリエシンクス/

アトレ恵比寿/エキュート品川/二子玉川ライズドッグウッドプラザ

アトレ吉祥寺/ルミネ立川/小田急百貨店町田/


▼神奈川

・横浜髙島屋5階 http://www.spiral.co.jp/

・鎌倉八座 https://www.kamakurahachiza.jp/

Smith (http://www.delfonics.com/shop/)

 たまプラーザテラスゲートプラザ/アトレ川崎/ルミネ横浜 *12月~

 

▼千葉

TIMBER YARD http://timberyard.net/

 

▼埼玉

・Smith (http://www.delfonics.com/shop/)

 エキュート大宮/浦和パルコ *12月~

 

【近畿】

▼大阪

・大阪髙島屋6階 https://www.takashimaya.co.jp/osaka/index.html

・プランツ・プランツ なんばパークス店 https://p2-pet.com/plants/

DELFONICS大阪 (http://www.delfonics.com/shop/) *12月~

Smithグランフロント大阪 (http://www.delfonics.com/shop/) *12月~

 

▼京都

・京都髙島屋6階 https://www.takashimaya.co.jp/kyoto/index.html

 

【中部】

▼愛知

Smith名古屋タカシマヤゲートタワーモール (http://www.delfonics.com/shop/) *12月~

 

【中国】

▼広島

deux C http://deuxc.net/index.html

Smith エキエ広島  http://www.delfonics.com/shop/) *12月~

 

【九州】

▼福岡

BBB POTTERS (http://www.bbbpotters.com/)

LT LOTTO AND TRES http://www.lotto-tres.com/

tokineri http://www.tokineri.com/

bbb haushttp://www.bbbhaus.com/

・プランツ・プランツ&バザール https://p2-pet.com/plants/

Smith 福岡パルコ/JR博多シティ http://www.delfonics.com/shop/) *12月~

・六本松蔦屋書店 (https://store.tsite.jp/ropponmatsu/

 

▼大分

Smith JRおおいたシティ( http://www.delfonics.com/shop/) *12月~

 

▼宮崎

・こう泥草 http://www.koudeikaya.com/

 

ONLINE SHOP

CIBONE ONLINE SHOP (http://www.cibone.com/)

nest interior https://shop.nestinterior.jp/


【催事】 IN 福岡

『岩田屋の迎春 2019』

開催場所:岩田屋本店 新館6F ステージ#6

開催期間:12月19日(水)~12月31日(月)

*全ラインナップ並びます

*長浦在店日は改めてご案内いたします





March 03.2017

3月になりました。

「またね」「はじめまして」「おめでとう」という声が

あちらこちらで聞こえてくる季節、そんな時に必要なものが

「ご祝儀袋」ではないでしょうか。

 

有難いことに、「TIERのご祝儀袋はどこで販売していますか?」

とのお問い合わせを、これまで沢山いただいていました。

しかし何かピタっとこなくて作っていなかったのですが

「これだ!」という素材、職人さんに出逢うことができて、

昨年末にようやく形になりました。

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『紙漉き職人・水引職人とつくるご祝儀袋』

目指すところは「上質のマイスタンダード」。

 

20代、30代前半に比べて結婚式への出席は減少しているものの、

やはり時折必要な祝儀袋。

年齢を重ねるにつれて、かわいいものでは釣り合わない、

いわゆる「普通」では物足りない、必要な時に迷いたくない、

ご祝儀袋を使うならばコレだと決めたい。

自分自身がそう思うように、もしかしたら同じように

感じている人は多いのかもしれないということが

「紙漉き職人・水引職人とつくるご祝儀袋」の始まりでした。

 

これまでメーカーへのご祝儀袋デザイン提供の経験なども通し、

実際に市販のものを購入して気になる点もありました。

 

例えば、包み紙を開くと入っているグレーの厚紙。

もしかしたらこの存在にお気付きでない方もいらっしゃるかも

しれませんね。

友人に「あの厚紙は入れたままで良いの!?」と訊かれ愕然。

でも確かに、厚紙を抜くと包み紙の張りが弱くなり頼りなさ気に

なってしまう。コスト面などの問題で各社さまの工夫は分かるけれど、

だけどやっぱり少しがっかり感もある。

「〇〇和紙使用」と謳われている商品を開けてみると、包み紙は立派でも、

大量生産の短冊と中袋用の封筒、ちょっとちぐはぐ!?

ならば!自分で作るのであれば理想に近づけたい!

本物の素材を使いたい!という気持ちでした。

 

 

TIERが考える、スタンダードで毎回使いたいご祝儀袋。

それは、作り手のこだわりが垣間見える、ずっと着ていたい

上質の生地で作られた洋服を選ぶ感覚です。

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和紙は楮繊維のみでつくられた手漉き和紙。

このご祝儀用のために厚さを吟味し漉いていただいています。

本来は楮繊維のみの和紙は印刷機を通すことが難しい中、

職人さんの立ち合い調整のもと何とか短冊も形になりました。

もちろん中袋も手漉き和紙での折型のものとなっています。

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水引は、宮内庁御用達の水引職人の手によるもの。

宮内庁のみで使用される特別な水引と同じ手法で、

TIER用オリジナルとして何度も試作を重ねていただき

時間をかけて作っていただきました。

ふっくらとした風合いは一味違います。

 

職人の皆さまにはこのご祝儀袋への想いに共感いただき、

和紙も水引も特別にあつらえていただきました。

紙を折る時、水引を結ぶ時、素材から放たれるオーラが本当に凄く、

職人さんが丁寧に大切に仕上げて下さったことを否が応でも感じます。

それらの素材を合わせ、贈る目的に応じた結びにてTIERがひとつひとつ

形にしてお届けします。

 

紙漉き職人、水引職人、水引デザイナー兼職人。

3名の職人が作り出すご祝儀袋。

是非一度お手に取ってみてください。

あなたの「マイスタンダード」となれましたら幸いです。

 

<お取扱い店>

CIBONE

〒107-0062 東京都港区南青山2-27-25 オリックス南青山ビル 2F

2F 2-27-25 MINAMIAOYAMA MINATO-KU TOKYO 107-0062

OPEN  11:00-21:00

TEL    03-3475-8017 



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